V2H

V2Hの価格と必要性|2026年補助金は受付終了

2026年度のV2H補助金は8月27日で受付を終了しました。対応車種、工事、停電時に使える日数、太陽光の自家消費を自宅の数字で確認し、補助金なしでも導入すべきか判断します。

結論: 2026年度のV2H補助金は、予算到達により2026年8月27日で申請受付を終了しました。これから申請して補助金を受けることはできません。V2HはEV・PHEVを自宅の電源として使いたい家庭には有力ですが、EVへ充電するだけなら200V充電設備で足りる場合があります。まず、対応車種、車が自宅にある時間、停電時に残したい走行距離、太陽光の余剰電力、補助金なしの税込総額を確認してください。

EVを買うと、「大きなバッテリーを家でも使えるなら、V2Hを付けたほうが得なのでは」と考えますよね。一方で、V2Hの見積もりには本体、分電盤、配線、基礎、申請などが含まれ、補助金の説明も加わるため、何にいくら払うのか分かりにくくなりがちです。

V2Hは、Vehicle to Homeの略です。EV・PHEVへ充電するだけでなく、車のバッテリーから家へ電気を戻せます。ただし、すべての車とV2Hが組み合わせられるわけではありません。停電時も、車が外出中なら家へ給電できません。

この記事では、特定メーカーを先におすすめせず、次のことを自宅の条件で判断できるようにします。

  • V2Hの本体価格と工事費をどう分けるか
  • 2026年度の国の補助金が終了した後にどう判断するか
  • 普通充電器、家庭用蓄電池、V2Hのどれが合うか
  • 停電時に何日使えるかを自分で計算する方法
  • 太陽光の自家消費で生まれる金額を過大評価しない方法
  • 契約前と設置後に確認すること

時間がない方へ:最初に確認する7項目

次の質問に「はい」がいくつあるか数えてください。

質問いいえの場合
V2H対応のEV・PHEVを所有、または発注済み車種と年式を決めてから対応表を確認する
車が夜間や停電時に自宅にあることが多い家庭用蓄電池や小型非常電源も比較する
太陽光の余剰電力があり、車が日中も自宅にある余剰活用による節約を少なく見積もる
停電時に200Vエアコンなどを使いたい100Vだけで足りるなら小さな対策も比較する
駐車場、分電盤、配線経路を現地調査できる概算価格だけで契約しない
補助金が0円でも払える総額を確認した補助金を見込まない支払額を出してもらう
8月27日までに申請済みなら、交付決定前に発注・着工しないと確認した未申請なら2026年度補助金を見込まず、申請済みなら契約書へ発注日と着工条件を明記する

5〜7項目なら、具体的な見積もり比較へ進めます。3〜4項目なら、対応車種、駐車時間、停電時の目的を先に確認してください。0〜2項目なら、V2Hより200V充電設備や別の停電対策が合う可能性があります。

今日最初に行うこと: 車検証または注文書を用意し、車名だけでなく年式・型式をメモしてください。その情報で、検討中のV2Hメーカーが公開する最新の対応車種表を確認します。

V2Hでできること

V2Hには、大きく3つの役割があります。

  1. EV・PHEVを自宅で充電する
  2. 車の電気を日常の家庭電力へ使う
  3. 停電時に車を非常用電源として使う

EVPOSSAは、V2Hを、充放電コネクタで車へ充電し、車から家庭や施設へ放電できる設備として案内しています。一般的な家庭向けV2Hは単相交流200Vへ接続します。

ただし、次は製品ごとに異なります。

  • 対応する車種、年式、型式
  • 充電・放電の最大出力
  • 停電時に家全体へ給電する全負荷か、一部回路だけか
  • 100Vだけか、200V機器も使えるか
  • 停電を自動検知して放電を始めるか
  • 太陽光からEVへ充電できる条件
  • 既設パワーコンディショナとの接続方法

「V2H対応車」「6kW」と書いてあっても、自宅の車と家で同じ機能を使えるとは限りません。メーカーの対応表と、車両側の取扱説明書を両方確認してください。

V2Hはどのくらいかかる?

公的な全国平均として使える最新のV2H設置総額は確認できませんでした。そのため、「相場は必ず○万〜○万円」とは断定できません。

現在公開されているメーカー希望小売価格の例では、ニチコンの系統連系型V2Hに、税抜89万8,000円・工事費別のモデルがあります。同社の別シリーズには、税抜128万円・工事費別の標準モデルもあります。

これは市場平均ではなく、同じ会社の製品例です。実際の支払総額には、次が加わります。

区分確認する内容
V2H本体型番、付属品、充放電出力、保証
切替・分電盤全負荷・特定負荷、200V対応、自動切替
基礎・据付壁掛け、据置き、ポール、コンクリート基礎
電気工事幹線、分電盤、ブレーカー、配線、接地
配管・掘削建物から駐車場までの距離、地中・露出配管
連系・申請電力会社との協議、系統連系、補助金手続き
通信・操作リモコン、LAN、Wi-Fi、HEMS、アプリ
追加設備太陽光・蓄電池連携、パワコン交換、契約容量変更
保証・点検本体、施工、出張、部品、定期点検
撤去・復旧既設充電設備、外構、将来の交換・処分

本体が安くても、駐車場が建物から遠い、配線を地中へ通す、分電盤を交換する、太陽光の構成を変える場合は工事費が増えます。反対に、建築時から配管や設置場所を準備していれば、後付けより工事を整理しやすい場合があります。

構成別に比較したいV2H製品

V2Hは本体だけでは選べません。車両の年式・型式、既設太陽光、蓄電池、分電盤、停電時に使う100V・200V負荷までそろえて比較します。次は構成の違いを確認するための候補で、順位ではありません。

編集部の比較候補です。この欄は広告ではなく、リンク先はメーカー公式仕様です。広告提携の有無では選んでいません。仕様確認日:2026-08-24

ニチコン

EVパワー・ステーション VSG3シリーズ

VSG3シリーズ

向いている条件:全負荷・200V対応と、EVから住宅への高出力給電を重視する家庭

主な仕様・特徴

  • 停電時の自立出力は6kVA未満
  • 100V・200Vの全負荷構成に対応
  • 3kW普通充電に対して最大6kW未満で充電できる
  • 停電検知後に、接続済みのEVから自動放電できる構成
  • 標準モデルと重塩害モデルがあり、アプリ・別売リモコンで操作できる

比較するときのポイント

  • EVが自宅にある時間と、停電時に残しておく車両電池残量
  • 太陽光・蓄電池連携、自動切替開閉器、塩害仕様を含むシステム総額

向かない可能性:対応EVが日中も夜間も自宅にほとんどなく、普通充電だけで目的を満たせる家庭

確認事項:車名だけでなく年式・型式を対応車種表で確認し、太陽光・蓄電池・分電盤との構成を施工店に設計してもらってください。

メーカー公式仕様を確認する

オムロン ソーシアルソリューションズ

マルチV2Xシステム KPEP-Aシリーズ

KPEP-A-2 / KPEP-A-2S

向いている条件:単機能V2Xから太陽光連携のハイブリッド構成まで比較したい家庭

主な仕様・特徴

  • 単機能V2XとハイブリッドV2Xの構成がある
  • 一般タイプと重塩害タイプを選べる
  • 太陽光や対応蓄電システムとの連携構成がある
  • EVユニットとパワーコンディショナを組み合わせるセパレート構成

比較するときのポイント

  • V2X単機能で始めるか、太陽光・蓄電池まで同時に設計するか
  • 既設太陽光パワコンを残す場合と交換する場合の工事・保証範囲

向かない可能性:車から家への放電が不要で、安価な3kW・6kW普通充電器だけを求める家庭

確認事項:旧KPEP-Aと現行KPEP-A-2では拡張条件が異なります。セット形式と対応車種を確認してください。

メーカー公式仕様を確認する

SHARP

V2Hシステム

EV用コンバータ JH-WE2301

向いている条件:シャープの太陽光・蓄電池とDC連携し、同一システムで管理したい家庭

主な仕様・特徴

  • 蓄電池連携型パワーコンディショナと組み合わせる
  • 太陽光・蓄電池・EVの3連携制御に対応
  • COCORO ENERGYによる見守りサービスがある
  • EV用コンバータ単体ではなく、対応するシステム機器一式で構成する

比較するときのポイント

  • 既設または同時導入するシャープ製太陽光・蓄電池との適合
  • EV用コンバータだけでなくPCS・蓄電池・工事を含む見積総額

向かない可能性:シャープの対応する太陽光・蓄電システムを使わず、独立したV2Hだけを導入したい家庭

確認事項:対応パワーコンディショナ、車種、後付け可能期間、保証サービスをセットで確認してください。

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メーカーの対応車種表に車名があっても、年式・型式・車両プログラムの条件が付く場合があります。見積書へV2H本体だけでなく、パワーコンディショナ、分電盤、切替器、ケーブル、基礎、通信機器を記載してもらってください。

見積もりは補助金前の総額で比べる

販売店へ、少なくとも次の3つを分けて出してもらいます。

  1. 補助金前・税込みの契約総額
  2. 補助対象になる機器費と工事費
  3. 予定補助額と、補助金0円の場合の支払額

補助金がある見積もりと、補助金を使わない見積もりを比べるときも、最初に補助金前の総額を揃えます。申請代行費、追加工事、ローン金利を別欄にしてください。

同じ型番、負荷方式、配線距離、太陽光連携、保証条件で2〜3社を比較します。「V2H一式」だけでは比較できません。

2026年度のV2H補助金

次世代自動車振興センターは、令和7年度補正予算のV2H充放電設備補助金について、予算到達に伴う受付終了を案内しています。

現在の受付状況

  • 申請受付: 2026年7月17日17時に開始し、8月27日中の到着分で終了
  • 2026年8月28日以降にセンターへ到着した申請は無効
  • 交付決定の目安: 2026年9月〜11月
  • 実績報告期限: 2027年1月29日
  • 2026年9月3日の確認時点で、後続の申請期間は案内されていない

公式のお知らせによると、2026年8月28日にセンターへ到着した申請で予算額を超えたため、8月27日中の到着分で受付を終了しました。9月30日という当初の最終期限は、現在の申請期限ではありません。未申請の方は2026年度の国補助金を見込まず、補助金なしの総額で導入可否を判断してください。

個人宅の補助額

個人宅・マンション等では、次の条件で計算します。

区分補助率全体上限補助額の決まり方
V2H機器2分の175万円税抜購入費の2分の1と銘柄ごとの上限の低い額
設置工事1分の155万円審査された税抜工事費、項目別上限、全体上限の低い額

工事には項目別上限があります。

工事項目項目別上限
基礎工事3万5,000円
据付工事8万円
本体搬入費1万5,000円
電気関連工事30万円
諸費用12万円

機器75万円と工事55万円を足すと最大130万円ですが、全員が130万円を受け取れる意味ではありません。実際の購入費、銘柄ごとの上限、工事項目ごとの審査額によって少なくなります。消費税や補助対象外工事も自分で負担します。

個人宅の主な条件

  • V2Hを設置する住宅へ実際に居住する
  • EV、PHEV、燃料電池車を所有している、または発注済み
  • 原則として申請者住所、設置場所、車検証の使用の本拠が一致する
  • 発注前、工事開始前に申請する
  • 交付決定後に本体を発注し、工事を開始する
  • 補助を受けたV2Hを5年間保有・運用する
  • 設置情報の国・自治体への提供や、災害時の協力要請へ可能な範囲で協力する

受付終了前の申請では、EVをまだ所有していなくても、発注済みなら対象になる場合がありました。該当する申請者は、実績報告時に保有を報告する必要があります。

受付終了前に申請済みの方は順序を変えない

2026年8月27日までに申請が到着している方の基本順は次の通りです。受付終了後に未申請の方が、この順序で新たに申請することはできません。

  1. 対応車種と設置条件を確認する
  2. 現地調査と補助金前見積もりを取る
  3. 補助対象型番と工事項目を確認する
  4. 発注・着工前にオンライン申請する
  5. 交付決定を待つ
  6. 交付決定後に本体を発注し、工事を開始する
  7. 設置、支払い、必要書類を完了する
  8. 実績報告を提出する
  9. 補助額確定と振り込みを待つ
  10. 5年間の保有・運用義務を守る

次世代自動車振興センターは、不備のない申請でも交付決定までおおむね1〜2か月かかり、集中時はさらにかかる場合があると案内しています。納車日、工事日、支払日、実績報告期限を先に並べてください。

自治体の補助金と併用できる場合がありますが、自治体側も国の制度との併用を認めているか確認が必要です。同じ本体・工事費へ別の国の補助金を重ねられるとは限りません。

普通充電器・V2H・家庭用蓄電池の違い

選択肢主な目的停電時注意点
200V充電設備自宅でEVを充電する原則、車から家へ給電しないV2Hより機能が少なく、充電だけなら候補になる
V2H充電と車から家への放電車が接続され、対応条件を満たせば給電できる車が外出中は使えず、走行用電力も残す必要がある
家庭用蓄電池太陽光余剰と停電対策常に自宅へ設置されている容量、出力、交換費を確認する
V2H+家庭用蓄電池車の不在時と大容量の両方へ備える構成次第で補い合える設備・制御・工事が複雑で総額も大きくなる

EVへの充電だけが目的なら、最初からV2Hに決めず、200V充電設備の見積もりも取ってください。

充電だけに必要な費用と時間は、EVの自宅充電にかかる電気代と設備の選び方で、走行距離と自宅単価から確認できます。

停電対策が目的なら、車が平日の昼間に外出するか、夜間に自宅へ戻るかを考えます。車が不在でも冷蔵庫や医療機器を守りたい家庭は、家庭用蓄電池、小型非常電源、発電機なども比較します。

家庭用蓄電池の見積もりがある方は、蓄電池200万円の見積書で確認する7項目と同じ条件で、V2Hの機器費、実効的に使える電力量、停電時出力、保証を並べてください。

停電時に必要な容量と出力を分けて考えるには、家庭用蓄電池の容量と出力を選ぶ計算方法も参考になります。小型家電だけを守る場合は、ポータブル電源と家庭用蓄電池の比較も候補です。

停電時に何日使えるか計算する

「EVなら家の電気を何日使える」といった説明は、バッテリー容量だけで決められません。

まず、家へ回せる電力量を分けます。

家へ回す電力量 = 現在利用できる車両電力量
                 − 移動のために残す電力量
                 − 車両・V2Hの放電下限分

次に、停電中に使う家電を1日分へ直します。

使える日数 = 家へ回す電力量 ÷ 1日の非常用消費電力量

仮想例

次は計算方法を示す例で、特定車種や機器の保証値ではありません。

  • 現在利用できる車両電力量: 40kWh
  • 避難・移動のために残す分: 10kWh
  • 放電下限として残す分: 5kWh
  • 家へ回す計画: 25kWh

非常時の1日使用量を次のように仮定します。

用途1日の仮定使用量
冷蔵庫1.2kWh
照明0.3kWh
通信・スマートフォン0.4kWh
テレビ・パソコン0.8kWh
短時間の調理1.0kWh
エアコン3.0kWh
合計6.7kWh
25kWh ÷ 6.7kWh/日 = 約3.7日

実際には、V2Hと車両の待機電力、直流・交流の変換ロス、外気温、家電の起動電力などがあるため、使える期間はこの単純計算より短くなります。

エアコンを使わない条件なら消費量は減りますが、真夏や真冬に無理をする計画は危険です。乳幼児、高齢者、在宅医療機器がある家庭は、節電額より必要な電力と避難手段を優先してください。

停電時の確認は「容量」と「出力」を分ける

電力量のkWhは、どれくらい長く使えるかの目安です。出力のkW・kVAは、同時にどれくらいの機器を動かせるかの目安です。

容量が大きくても、V2Hの停電時出力を超える家電は同時に使えません。エアコン、IH、エコキュート、電子レンジ、ドライヤーを同時に使うと上限へ達する場合があります。

契約前に次を確認してください。

  • 停電時の最大出力
  • 100Vと200Vの対応
  • 全負荷か特定負荷か
  • エアコン、IH、給湯器の起動可否
  • 自動切替か手動操作か
  • 停電中に太陽光からEVへ充電できるか
  • 車両が接続されていない状態で停電した場合の起動方法

停電は取扱説明書を探しにくい状況で起きます。設置後に一度、主幹を操作しない安全なメーカー指定手順で、販売店立ち会いの停電動作確認を行ってください。

太陽光と組み合わせると得になる?

太陽光の余剰電力をEVへため、夕方以降に家で使えば、電力会社から買う電気を減らせます。ただし、余剰電力を売らずに使うため、失う売電収入も差し引きます。

年間の効果 = 移した電力量
             ×(買わずに済む単価 − 売らないことで失う単価)
             − 変換・待機による電力損失

仮想例

  • EVへ移して夜に使える量: 5kWh/日
  • 実行できる日: 年200日
  • 買わずに済む単価: 35円/kWh
  • 売らないことで失う単価: 8.3円/kWh
5kWh × 200日 ×(35円 − 8.3円)= 26,700円/年

これは変換ロス、待機電力、車両側の消費、設備費、修理費を差し引く前の仮想例です。車が日中不在なら、太陽光余剰を受け取れる日数や時間はさらに減ります。

V2Hを100万円以上かけて設置しても、節約額だけで短期間に回収できるとは限りません。停電時に必要な電力、普通充電より短い充電時間、太陽光の自家消費という複数の価値を分けて判断してください。

太陽光の発電量と自家消費をまだ整理していない場合は、先に太陽光発電の価格と回収年数の見方で、過去12か月の買電・売電と月別発電量を確認します。

V2Hが向く家庭

  • 対応EV・PHEVをすでに所有、または購入が決まっている
  • 車が自宅にある時間が長い
  • 太陽光の余剰電力があり、EVへ充電できる時間が重なる
  • 停電時に冷蔵庫、通信、空調などを長く維持したい
  • 走行用に残す電力量を決めても、家へ回せる容量がある
  • 200V機器を含む停電対策が必要
  • 補助金前の総額と工事内容を複数社で比較できる
  • 補助金が0円でも導入目的を説明できる

V2Hを急がなくてよい家庭

  • EV・PHEVの車種や購入時期が決まっていない
  • 所有車が検討中のV2Hに対応していない
  • 充電だけできればよく、家への放電を使わない
  • 車が日中も夜間も自宅にないことが多い
  • 停電時に車を避難や移動へ優先して使いたい
  • 太陽光がなく、時間帯別料金の差も小さい
  • 駐車場が遠く、配線・掘削工事が大きい
  • 数年以内に転居、建て替え、車の買い替えを予定している
  • 補助金が受け取れないと支払えない

V2Hが不要という意味ではありません。目的に対して費用が大きいなら、まず200V充電設備、ポータブル電源、非常用回路、家庭用蓄電池などを比較すればよいということです。

契約前の見積もり確認表

確認項目書面でもらう内容
車両車名、年式、型式、充放電可否、車両側設定
V2Hメーカー、型番、出力、全負荷・特定負荷、200V
太陽光既設パワコン型番、連携方法、交換の有無
蓄電池併設可否、制御方法、停電時の優先順位
分電盤交換・追加、回路構成、自動切替
配線距離、地中・露出、掘削、復旧範囲
設置基礎、据付、ケーブル長、車の向き、作業スペース
電力契約契約容量変更、基本料金への影響
補助金申請済みなら、制度名、対象型番、申請日、交付決定日、発注・着工可能日
費用補助金前税込総額、対象外費用、追加工事条件
支払い支払日、補助金入金までの立替、ローン総額
保証本体、施工、出張、部品、車両側への影響
点検頻度、費用、交換部品、停止期間
停電起動方法、使える回路、出力、太陽光充電
将来車の買い替え、住宅売却、撤去、処分

時間帯別の旧料金プランを契約している場合は、V2H設置を理由にすぐ変更しないでください。一度解約すると戻れないプランがあります。現在プランの12か月実績と、契約容量を変更した場合の基本料金を確認してから判断します。

紙へ書いてから問い合わせる8項目

スマートフォンやPDFだけで進めにくい場合は、次を紙1枚へ書いてください。

  1. 車名、年式、型式
  2. 車を発注済みか、すでに所有しているか
  3. 住宅住所と、持ち家・賃貸の別
  4. 太陽光と家庭用蓄電池の有無
  5. 分電盤から駐車場までのおおよその距離
  6. 停電時に使いたい家電
  7. 補助金前の税込総額
  8. 希望する工事時期と納車予定日

2026年度V2H補助金は受付を終了しています。受付終了前に申請済みで、交付決定や実績報告について確認したい場合、次世代自動車振興センターのV2H問い合わせ窓口は 0570-000-299、受付時間は平日9時15分〜12時、13時〜17時です。電話では、申請番号、申請日、現在の手続き段階を伝えると確認しやすくなります。

販売店へそのまま送れる確認文

V2Hを検討しています。所有・購入予定車は「車名、年式、型式」です。この車両で充電と放電の両方ができる根拠となるメーカー対応表をご提示ください。補助金なし・税込みの本体費、分電盤、基礎、据付、配線、掘削、追加工事を分け、停電時の最大出力、100V・200V、全負荷・特定負荷、自動切替、太陽光からの充電条件も書面でお願いします。8月27日までに2026年度補助金を申請済みの場合は、対象型番、予定補助額の計算、申請日、交付決定前に発注・着工しない方法もご提示ください。

回答が口頭だけなら、メールか見積書の備考へ記載してもらってください。

こんな説明には立ち止まる

  • 「どのEVでも使える」
  • 「最大130万円が必ずもらえる」
  • 「先に発注しても申請日は後から合わせられる」
  • 「補助金後の金額だけ見ればよい」
  • 「停電時は家中の家電を無制限に使える」
  • 「太陽光があれば数年で必ず元が取れる」
  • 「車のバッテリー劣化や保証は気にしなくてよい」
  • 「工事は一式なので配線や分電盤の内訳は出せない」
  • 「今日契約しないと補助金に間に合わない」

2026年度制度は受付を終了しており、未申請の方が今日売買契約や発注をしても対象にはなりません。受付終了前に申請済みの方だけが、交付決定後に発注・着工する必要があります。

訪問販売や電話勧誘で契約し、不安がある場合は、契約書、見積書、補助金説明、メッセージを保存し、消費者ホットライン188へ早めに相談してください。

設置後に確認すること

1. 普段の充放電設定

  • 太陽光余剰を優先するか
  • 安い時間帯に充電するか
  • 何%を走行・停電用に残すか
  • 売電を優先する期間があるか
  • 車が必要な時刻までに充電が終わるか

2. 停電動作

  • 車を接続した状態で自動切替するか
  • 車を接続していない時に停電した場合の起動方法
  • 使える回路と使えない回路
  • 同時使用を避ける家電
  • 取扱説明書と連絡先の保管場所

3. 月次実績

  • EVへ充電した電力量
  • 家へ放電した電力量
  • 太陽光余剰から充電した量
  • 買電と売電の変化
  • 待機・変換損失を含む実際の差額

導入前12か月と導入後を同じ季節で比べます。アプリ上の放電量を、そのまま電気料金の削減額と考えないでください。

よくある質問

太陽光がなくてもV2Hは使えますか?

対応車と設備条件を満たせば、EVの充電や車から家への放電、停電時給電に使えます。ただし、太陽光余剰をためる効果はありません。時間帯別料金の差と停電目的を中心に判断します。

V2Hがあれば家庭用蓄電池は不要ですか?

車が自宅にあり、必要な時に接続されていれば、EVを大容量の電源として使えます。しかし、車が外出中は使えません。常時必要な電力、車の不在時間、走行用に残す量で判断してください。

賃貸住宅やマンションでも設置できますか?

所有者の許可、駐車場の使用権、分電盤への接続、管理規約を確認する必要があります。受付終了前の2026年度国補助金では、申請者が設置場所と給電対象施設の使用権を持つことが条件でした。マンション共用分電盤へ接続する場合は、マンションであることを示す書類や、管理組合の総会・理事会で合意したことを示す書類が必要になります。賃貸で個人判断の工事ができない場合は、先に所有者・管理会社へ相談してください。

普通のEV充電器との違いは何ですか?

一般的な普通充電設備は、家から車への充電が主な役割です。V2Hは、車から家へも放電できます。充電だけが目的なら、普通充電設備も見積もって差額を確認してください。

停電したら自動で電気が使えますか?

製品、配線、車両の接続状態によります。自動切替に対応する製品でも、車が接続・ロックされていない場合は手動操作が必要になることがあります。契約前に停電時の手順を書面で確認します。

V2HでEVのバッテリーが劣化しませんか?

充放電を行うため、使用方法は車両バッテリーの使用状況に影響します。ただし、影響は車種、温度、充放電量、制御で異なります。販売店へ、V2H利用が車両保証へ与える条件、放電下限、推奨設定を確認してください。「影響ゼロ」「必ず大きく劣化する」と一律に断定しないことが重要です。

2026年度の補助金は今から申請できますか?

申請できません。予算到達により、2026年8月27日中にセンターへ到着した申請で受付を終了しました。8月28日以降の到着分は無効です。未申請の方は補助金なしの総額で比較し、次の制度を待つ場合も、公式発表前の補助額や開始時期を見積もりへ入れないでください。

補助金申請を施工会社へ任せられますか?

受付終了前に申請済みの場合、手続代行者が申請後の手続きの一部を補助できる場合がありますが、申請者本人との連携が必要です。申請番号、申請日、交付決定通知、実績報告、補助額確定通知の写しを自分でも保管してください。未申請の方は新たに申請できません。

まとめ:車が家にある時間から決める

V2Hが必要かは、EVのバッテリー容量だけでは決まりません。

  1. 車名・年式・型式でV2H対応を確認する
  2. 車が自宅にある時間と、太陽光余剰が出る時間を重ねる
  3. 停電時に残す走行距離と、家へ回す電力量を分ける
  4. 容量だけでなく、停電時出力と200V対応を確認する
  5. 補助金前の税込総額を同じ条件で2〜3社比較する
  6. 2026年度補助金は受付終了。申請済みの場合だけ、交付決定前に発注・着工しない
  7. 節約だけでなく、充電時間と停電対策を含めて判断する

V2Hは、対応EVがあり、車が自宅にいる時間が長く、停電時にも電力を使いたい家庭には大きな価値があります。一方、充電だけなら普通充電設備で十分な場合があります。補助金が大きく見えても、必要性と補助金前総額を先に確認してください。

次に行うこと: 車検証・注文書、過去12か月の買電・売電、駐車時間、停電時に使いたい家電を1枚にまとめ、同じ条件でV2Hと200V充電設備の見積もりを取ってください。

出典

補助金の受付、対象製品、補助額、対応車種、工事条件は変更されます。契約・発注前に、制度執行団体、V2Hメーカー、自動車メーカーの最新情報を確認してください。この記事の制度情報は2026年9月3日に確認しました。